畑の小屋で生まれた赤ちゃん猫達のこと。
畑作業をしながらもずっと気になっていた。
Kさんに承諾を得て、小屋を何度か覗くと泣き声がした、大丈夫だ。
撫でたかったが、人間の匂いがついて母猫が子育て放棄するかもしれないので我慢した。
そして2週間後の10月10日、冷たい雨が降っていた。
居てもたってもいられず、妻と一緒に小屋を覗きに行った。
泣き声が聞こえた!
数日前よりか細い声だ・・
1匹目の三毛を農業用のシートの上で確認、2匹目がいない、どこだ?
2匹目の茶色い毛の方の鳴き声が聞こえない。
ダメだったか、暗がりの小屋をもう一度探す。
いた!
冷たそうな地面の上で口に土が付いている、鳴き出した。
思わず抱き上げた。体が冷たい。
三毛の方も抱き上げて近くにあった箱に二匹とも入れ、後のことは考えず小屋を出て車に戻った。
こうする他はないと自分に言い聞かせて。
2匹の体の冷たさは今でも覚えている。
こうして、三毛(ミケ)と茶色い毛(チャケ)を保護した。
その足で、ココがお世話になっている動物病院へと向かった。
冷たい雨は容赦無く降り続いていた。
助手席の妻が段ボール箱を抱えてくれている。
運転しながら、天に祈った!二人とも助かってくれと!
こうしていっきに家族が二人増えた。
つづきます。